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硯職人 『五代目 名倉鳳山』作硯

硯職人 『五代目 名倉鳳山』作硯





■硯(すずり)専門店 鳳鳴堂(ほうめいどう)
硯(すずり)専門店 鳳鳴堂硯舗は、約130年前から鳳来寺表参道に工房と店舗を構え、現在は五代目名倉鳳山が硯刻している硯専門の老舗です。

■鳳鳴堂の歴史
初代より鳳来寺山麓から産出する石材を使用して鳳来寺硯を作硯してきたが、四代目からは日本国内と中国産出の石材を原料として作硯。
現当主の五代目名倉鳳山はその研究を引き継ぎながらも独自の造形探求に力を注ぎ、現代日本の硯が芸術作品としての地位を獲得することに尽力しています。

−鳳来寺硯の発祥−
鳳来寺山の硯には1300年の歴史があると伝えられています。一度は幕府瓦解により硯作りも途絶えましたが、明治20年代(1887年頃)教育用硯等の需要増加に伴い、新しい鉱脈で金鳳石の硯作りが再開され、鳳鳴堂の硯作りの歴史が始まりました。

−四代 鳳山 (1922〜1998)−
卓越した硯刻技法を駆使して現代風の形を追及しました。
また、30数年をかけて『和漢研譜 寛政9年刊行』に載っている日本中の産地を旅して取材。日本人硯刻家として初めて研究書「日本の硯」を著しました。その後は、朝鮮・中国の硯についても研究・作硯を続けておりましたが、志し半ばで逝去しました。



平成の鳳山(五代目)
−五代 名倉鳳山(1953〜)硯を芸術の領域へ−

愛知県立旭丘高校美術科・東京藝術大学美術学部彫刻科で立体造形の基礎を学び、卒業と同時に父四代鳳山に師事。伝統的硯刻技法と文化を幅広く習得しました。技の練磨・向上に努め、昭和50年代半ば以降、公募展・個展で積極的に作品を発表。1300年の和硯制作の歴史に創造の道を切り拓いてきました。
平成9年、第44回日本伝統工芸展 本展で日本工芸会奨励賞を受賞。硯の分野で初の受賞であり、その作品は日本の硯の歴史上初めて文化庁買い上げ(東京国立博物館蔵)となりました。
機能美とも美術品の美とも異なる新鮮さと美しさが宿る硯。「書の道具」から「美術工芸品」へ、更に唐様式ではない和様式の新しい文化・芸術の領域へと引き上げるべく創作の道を歩み続けています。
また、四代の著書「日本の硯」や当家収蔵の硯専門書を元に、作硯者の立場で石材研究を進め、中国の石材(端渓石・歙州石ほか)での作硯も積極的に行っています。


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