現代ろくろ木工工芸の第一人者である人間国宝 木地師 川北良造作の紫檀製碁笥です。実用品というよりも美術品の域の作品です。
現代ろくろ木工工芸の第一人者である人間国宝 木地師 川北良造作の紫檀製碁笥です。実用品というよりも美術品の域の作品です。
木材をろくろ(轆轤)や旋盤で加工し、椀、鉢、盆など円形の器物をつくる挽物(ひきもの)・ろくろの人間国宝 木地師 川北良造作の紫檀製碁笥です。
70年という年月、真摯に「木」と向き合い培われてきた技術・経験・知識、そして、揺るぎない信念によって製作された碁笥は、単なる道具の域をはるかに超越しています。
こちらの碁笥は『千筋(せんすじ)』という技法で蓋と身の表側に細い縞模様を刻んだ紫檀製碁笥です。『千筋』とは、滑らかに仕上げられた木製の器をしっかりと持つことができるように、指が掛かる細い複数の溝を彫る技法です。碁石を入れると重くなり持ち辛い碁笥をしっかりと持つことができるようにと、実用性と美しさを熟慮して製作されたことがうかがえます。
この『千筋』模様は、それぞれを微妙に変えてあります。川北氏によれば『製作当時の仕上げ心によって、器の模様を少し違わせました。』という意図によるものです。
通常は同じサイズの碁笥2つで1組ですが、川北氏はこの作品について『白石と黒石の大きさの違いを考慮し内容積を違えて製作しました。』と語っています。
1組の碁笥を『白石用、黒石用』と容積を変えて製作された碁笥は、通常ございません。このようなこだわりにも川北氏の物づくりの姿勢が垣間見えます。
素材である『紫檀(したん)材』は、古来より「三大唐木」と呼ばれ高級材として知られている木材です。
その材質は非常に硬く、耐久性に極めて優れています。木色は暗赤紫褐色で、落ち着いた見た目の美しさと実用性を兼ねそなえた木材です。
本因坊秀芳(二十四世本因坊 石田芳夫棋士)氏の古希祝に製作された碁笥です。未使用品ではありますが、底面に多少のキズ等がございます。
底面(裏側)に『良造』の刻印が入っています。
*桐製碁笥箱入り
*碁笥袋付
碁笥箱の表側には、作者である川北良造氏の揮毫と落款、内側には本因坊秀芳(二十四世本因坊 石田芳夫棋士)氏の「瑞祥」「古希」「二十四世 本因坊秀芳」の揮毫と落款がそれぞれ入っています。
*川北良造氏の著書『木と生きる、木を生かす -木地師 千年の知恵と技』をお付けします。
*ご検討の際には、必ず画像をご確認ください。
- 商品詳細
人間国宝 木地師 川北良造作の紫檀製碁笥
適合碁石:32号位までの碁石が入ります。
サイズ:タテ210㎜×ヨコ390㎜×高さ165㎜
商品番号:GK-STN-006-32NT-01
- 日本国内一律送料1,000円(お買い上げ総額20,000円以上で送料無料)